富士の国やまなし 第13回 Mt.富士ヒルクライムレポート

どうもこんにちは!東京スタッフのKです。
2016/6/12(日)の「富士の国やまなし 第13回 Mt.富士ヒルクライム」に、GoMoreをつけて参加してきましたので、レポートをお届けしたいと思います。

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<レース前>
富士ヒルクライム(通称 富士ヒル)ですが、今回が初の参加でした。
レース2か月くらい前にあらかじめ、本ブログの「GoMoreだけでLT(乳酸閾値)を測る方法:サイクリング編」の記事を参考に、自身のLTが心拍いくつ位なのかを確認しておきました。
レースの日まではその心拍を超えない強度で峠を走ったり、固定ローラー台でのメディオ(LTより少し下くらいの強度でのトレーニング)を行ったりしました。

<レース当日>
富士ヒルの目標タイムはヤビツの2倍と聞きますので、ヤビツ58分の私は120分弱くらいかしら…と120分のタイムシートをステムに貼り、またiPhoneでGoMoreのアクティビティ画面を表示させたままの状態で、いざスタート!
スタミナ残量や心拍数をチェックしながら走りました。
また、タイムよりも心拍がLT時の値を超え続けないことを意識しました。

結果、114分台で完走!
大体予想通りのタイムとなりました。
(もちろん、終盤の平坦区間は心拍を意識せず、全力で踏みましたよ!)

富士山麓公園から計測してます。

<感想>
GoMoreで自分の体の状態を確認しながら走ることが出来たので、スタミナ切れにもならず、最後までいいペースで走れたと思います。
また来年も、GoMoreをつけて参加したいと思います!

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第7回スズカ8時間エンデューロ春SPレポート

2016/5/29(日)に開催されました、第7回スズカ8時間エンデューロ春SPに、
ブース出展しつつチームエンデューロ出走してきましたので、前日・当日のレポートをお届けしたいと思います。

5/28(土)のお昼頃、車に荷物を積み込んで、神保町のオフィスから鈴鹿に向けて出発しました。
当日の天気予報は夜から雨とのことで、撤収のタイミングまで持ってくれたらいいよね~なんて話をしつつ。
(去年の秋SPは土砂降りでしたね…)

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途中でいくつかのサービスエリアに寄りながら、夕方あたりが薄暗くなり始める頃に鈴鹿サーキットに到着。Suzuka002せっせと設営完了!

Suzuka003ブース設置が完了したころ、シエルヴォ奈良の小渡選手がブースに来てくれ、軽くご挨拶。物腰の柔らかい、素敵な人でした!

当日は朝6時頃にサーキットに到着。

Suzuka008 今回はブース出展もしつつ、オープン枠の4時間エンデューロにもエントリーをしてまして、(といってもガチな感じではなく、手の空いたタイミングで走りに行くという感じです)ブースの設営も落ち着いたのでいざ試走しに行こうと思ったらメカトラが!
メカニックブースに行き、サクッと調整して頂けました。こういうサービス、非常に助かりますよね。

そしていよいよエンデューロスタート。
ブースでは朝の8時前から、な、なんとお昼頃まで、シエルヴォ奈良の齋藤翼選手がGoMoreを胸につけ、ローラー台でデモを行って下さいました!
テントの中で数時間ローラー…暑かったですよね、飲み物とかもっといっぱい差し入れすれば良かった、すいません。

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そしてその後、朝から走っていたシエルヴォ奈良の小渡健悟監督兼選手、若杉佳祐選手、小西優大選手、西沢倭義選手がブースに遊びに来てくれました!
ここでGoMoreデモは齋藤選手から小渡選手にバトンタッチ!

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ちなみに、デモを行って頂いた齋藤選手や小渡選手のアクティビティ中のGoMoreアプリの画面を見せて頂いたのですが、さすがプロレーサー、我々一般人と違って、スタミナゲージの減りがゆっくりです!

Suzuka006 強度をあげると無酸素性エネルギーのゲージもじわじわ減ってはいくのですが、その後のゲージの回復スピードが速い!
ちなみに、小渡選手は4時間走って残りスタミナ38%とのこと。(小渡選手のブログ参照)
私はサーキット3周しただけでスタミナが40%まで落ちたのに…。さすがGoMoreのデータは嘘をつきませんね。

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その後も、多くの方がブースに立ち寄って下さいました!
スタミナセンサーって何だ?
GoMoreをどう使えばいいの?
と興味を持って下さいました。

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GoMoreを使うことで自分のLT(乳酸閾値)が分かるので、その時の「キツさ」をよく覚えておき、エンデューロやヒルクライムの大会の時のペース配分に役立てることができるんです。
ちなみに自分のLTが心拍数どれくらいの時なのかは、以下の記事に掲載している方法で測定すると簡単に分かりますよ。
無酸素性エネルギーのゲージがメリメリ減っていく瞬間がLTです!

GoMoreだけでLT(乳酸閾値)を測る方法:サイクリング編

※GoMoreの詳しい説明は、サイトやブログの過去記事にも掲載していますので、是非是非チェックしてみて下さいね!

そして、8時間エンデューロの終了の少し前に雨が!
昨年の秋SPに続き、また雨に降られちゃいましたね…。

最後にまた、シエルヴォ奈良の皆さんとご挨拶。
走行中にGoMoreを使って頂いたり、また、ブースでのデモにご協力頂きまして本当にありがとうございました!
6月12日は第1回JBCF奈良クリテリウムとのことで、そちらも応援しております!

写真は左から、若杉佳祐選手、小西優大選手、齋藤翼選手、西沢倭義選手、小渡健悟監督兼選手、山本雅道監督兼選手

<おまけ>
鈴鹿から東京への帰り道、新東名の岡崎SAでなんと矢場とんを発見!
へーSAの中にも出店してるんですね~などと話しつつ、でも量がちょっと多いかな…と思い今回はパスしました。(なんじゃそりゃ)

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GoMoreスタミナセンサーをハーフマラソンで使ってみた第2弾(レポート)

2016/5/8(日)鯖江のつつじマラソンに弊社M君が参加しました。
GoMoreを使ってのハーフマラソン体験記第2弾です。

前回のハーフマラソンのレポートはこちらです。

GoMoreスタミナセンサーをハーフマラソンで使ってみた(レポート)

この時期のマラソン参加は初めてです。
天気は晴天。照りつける太陽の元、今回も簡単ではないレースになる予感がしていました。

今回の目標は1時間45分を切ること。今秋フルマラソンにも挑戦してみたいと思っているので、そこに繋げられるレースにしたいと思い臨みました。

9:30頃にスタート。
1週間程前に練習で20Km近い距離を走っていたので、
そのペースでいけば問題ないはずと自分に言い聞かせながら、前半のラン。
…と思っていたにもかかわらず、練習の時よりも早めの
GoMoreからのスタミナ30%消費の通知が。
暑さにやられているのだろうかと若干の不安を感じつつも、
目標達成すべく走り進めました。

折り返しまでは、ずっと緩やかな上りが続くコースだったので、
11Km地点くらいが一番しんどかったです。
ただ、折り返してからは気持ちよく走れるゾーンに入り、
思っていたよりペースが落ちずに走れたんじゃないかと思います。

最後の2Kmはラストスパート!
残りの力を振り絞って目標に向けて走り、
なんとか目標達成できました。

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カロリー消費に効果的なランニングとは(エンジョイランナー向け)

カロリーを最も消費する効果的なランニングとは、何でしょうか。長い距離をゆっくり走ることでしょうか。それとも、短い距離を速く走ることでしょうか。

実は疲れが残っていない状態で、少しきついが気持ち良いぐらいのスピード、すなわち、LT(乳酸性閾値)より少し下のスピードで、できるだけ長時間走ることが最も効果が高いようです。この走り方は効果は高いですが、毎回だと意外に辛かったりするので、モチベーションを保ち続けるために普段はもっとスローペースで走り、週に1回程度行ってみるのが良いようです。できる人は、週に何回かやりましょう。(三日坊主だけは避けましょう。ツラいと自然に脳がランニングを避けるようになります)

特に意識せずに適当なスピードでランニングを楽しんでいるランナーは、ぜひGoMoreをつけて走ってみてください。だんだん、その感覚がわかってくると思います。LTの測り方はすでに説明済みですが、出来ない場合でもGoMoreのログを見て、心拍数とスタミナの減り方とその時のきつさを思い出してもらえると、自分なりのペースがわかってきます。ペースを上げ下げすると、面白いようにスタミナの減り方が違ってきますし、自分の疲労度がわかるので、楽しいですよ。

また、GoMoreには、ランニング終了後、回復までの時間を計算する機能が付いています。少しきつめのランをした後には十分に回復して疲労が完全に取れた状態で、ランニングを楽しんでください。

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GoMoreだけでLT(乳酸閾値)を測る方法:サイクリング編

GoMoreだけで簡単にLT(乳酸閾値)を測る方法を、スピードメータがある場合と、パワーメータがある場合に分けて、説明します。

測定場所は、一定のスピードで走り続けることができ、GoMoreの画面を常にチェックできることが条件になります。ローラー台というのが現実的でしょうか。GoMoreのキャリブレーションも終わらせておいてください。測定の前に、10分程度以上のGoMoreの無酸素エネルギーが減らないレベルでのウォームアップを推奨します。

・スピードメータを使う場合

スピードが測れる環境を前提とします。GoMoreの有酸素と無酸素エネルギーの二つのバーがある画面を表示し、普段走っていて楽な感じのスピードからスタートします。2分間そのスピードで走ったら、2Km/h〜5Km/hの幅でスピードを上げてまた2分間同じスピードを保持します。その間はギヤを変えること無く、可能な限りケイデンスは一定にしてください。あるスピードに来ると、97%〜100%のレベルを保持していた無酸素エネルギーが急に減り始めます。目安としては、2分間で3%〜5%程度の減少が始まるポイントが、LTと言えるでしょう。その時の心拍数を覚えておきましょう。きっちりとした数字はわかりませんので、だいたいの数字(例えば、150〜155bpm)で結構です。簡単に言うと無酸素エネルギーが急激に落ち始めるポイントがLTということになります。何度か計測するとコツがわかってきます。感覚的には少しキツイ程度の場合が多いですが、この感覚も同時に覚えておいてください。なお、最大でも30分以内でテストを終えてください。

以降は、そのキツイ感覚と心拍数あたりで走ることにより、LTを意識したトレーニングをできるようになります。また、トレーニングを続けて3ヶ月に一度程度計測し、LT時の心拍数とスピードが変化していれば、トレーニングの効果が出ていることの証明になります。(心拍数が減り、スピードがアップしている)

・パワーメータを使う場合

パワーメータが搭載されていることを前提とします。GoMoreの有酸素と無酸素エネルギーの二つのバーがある画面を表示し、普段走っていて楽な感じのパワー値からスタートします。2分間そのパワー値で走ったら、20W上げてまた2分間同じパワーを保持します。その間はギヤを変えること無く、可能な限りケイデンスは一定にしてください。あるパワー値に来ると、97%〜100%のレベルを保持していた無酸素エネルギーが急に減り始めます。目安としては、2分間で3%〜5%程度の減少が始まるポイントが、LTと言えるでしょう。その時の心拍数を覚えておきましょう。きっちりとした数字はわかりませんので、だいたいの数字(例えば、150〜155bpm)で結構です。簡単に言うと無酸素エネルギーが急激に落ち始めるポイントがLTということになります。何度か計測するとコツがわかってきます。感覚的には少しキツイ程度の場合が多いですが、この感覚も同時に覚えておいてください。なお、最大でも30分以内でテストを終えてください。

以降は、そのパワー値か心拍数あたりで走ることにより、LTを意識したトレーニングをできるようになります。また、トレーニングを続けて3ヶ月に一度程度計測し、LT時のパワー値と心拍数が変化していれば、トレーニングの効果が出ていることの証明になります。(心拍数が減り、パワーがアップしている)

GoMoreだけでLT(乳酸閾値)を測る方法:ランニング編

GoMoreだけで簡単にLT(乳酸閾値)を測る方法を、ランニングとサイクリングとそれぞに分けて説明します。

測定場所は、一定のスピードで走り続けることができ、GoMoreの画面を常にチェックできることが条件になります。トレッドミルかローラー台というのが現実的でしょうか。GoMoreのキャリブレーションも終わらせておいてください。測定の前に、10分程度以上の、GoMoreの無酸素エネルギーが減らないレベルでのウォームアップを推奨します。

・ランニング

トレッドミルでの測定を前提とします。GoMoreの有酸素と無酸素エネルギーの二つのバーがある画面を表示し、普段走っていて楽な感じのスピードからスタートします。2分間そのスピードで走ったら、0.3Km/h〜0.5Km/hの幅でスピードを上げてまた2分間同じスピードを保持します。要するに2分毎にどんどんスピードを上げて行きます。あるスピードに来ると、97%〜100%のレベルを保持していた無酸素エネルギーが急に減り始めます。目安としては、2分間で2%〜5%程度の減少が始まるポイントが、LTと言えるでしょう。その時の心拍数を覚えておきましょう。きっちりとした数字はわかりませんので、だいたいの数字(例えば、150〜155bpm)で結構です。簡単に言うと無酸素エネルギーが急激に落ち始めるポイントがLTということになります。何度か計測するとコツがわかってきます。感覚的には少しキツイ程度の場合が多いですが、この感覚も同時に覚えておいてください。なお、最大でも30分以内でテストを終えてください。

以降は、そのキツさと心拍数あたりで走ることにより、LTを意識したトレーニングをできるようになります。また、トレーニングを続けて3ヶ月に一度程度計測し、LT時の心拍数とスピードが変化していれば、トレーニングの効果が出ていることの証明になります。(心拍数が減り、スピードがアップしている)

血中乳酸濃度を実際に測ってみた

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協力して頂いたのは、ジャパンプロツアー(JPT)に参戦しているシエルヴォ奈良の西沢選手です。先日開催された大磯クリテリウムのエリートクラスで見事優勝したところです。

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測定の方法は、2分間を一定のペースで漕ぎ、次の1分間で測定し、20Wずつアップしていき、踏み続けられなくなるまで行うというものです。15分間のウォーミングアップ後180Wからスタートしました。あまり詳細の結果はご報告できませんが、西沢選手の場合、血中乳酸濃度が2.6mmol/L(実測値)あたりが、乳酸閾値であることがわかりました。GoMoreの予測数値との比較において、閾値を超えた後の急激な血中乳酸濃度の上昇カーブは、GoMoreの予想カーブとほぼ近似となりました。ちなみに、GoMoreでは、血中乳酸濃度の絶対値は予測出来ませんので、閾値と思われる値で絶対値を調整してます。(このグラフは、アプリケーションで測定される値を加工して作成しています。)

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運動時の血中乳酸濃度を測定するにあたり、乳酸値の絶対値を比較してもあまり意味はありません。乳酸値が急激に変化する負荷レベル(乳酸閾値)と最大の血中乳酸濃度と想定される負荷レベルの相対的な遷移の度合いが重要となります。これは、同じ条件下でも人により血中乳酸濃度にばらつきが見られることによります(ただし、便宜上乳酸閾時の血中乳酸濃度を仮に4mmolとする場合が多い)。結局は、実際に血中乳酸濃度を測っても、プロットしたグラフのグラフの傾きを見て運動強度と疲労具合を予測することになります。

 

 

乳酸性閾値(LT)とは何か?

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改めまして、乳酸閾値(LT)とは何かを簡単にご説明したいと思います。

運動の強度を上げていく時、血中乳酸濃度が劇的に上がり始めるポイントのことを乳酸閾値と言います。この時、呼吸が激しくなるような生理学的変化が起こり、エネルギーを大きく消費し始めます。一般的には、約1時間の運動を持続できるペースと言われています。血中乳酸濃度は、人それぞれその時の状態により変化するため絶対値は重要ではありません(ただし、4m/molをOBLA:血中乳酸蓄積開始点として便宜上、乳酸閾値とする場合もあるようです)。

運動の強度を計る方法として、酸素摂取量、心拍数、血中乳酸濃度が一般的ですが、その中でも、乳酸性閾値は選手のパフォーマンスを予測できるものとして、最大酸素摂取量(VO2Max)よりもはるかに優れているという研究結果が出ています。また、乳酸性閾値は、VO2Maxよりもトレーニングによって変化しやすいため練習の成果を判断するための指標として最も適していると言えるでしょう。

トレーニングの成果を知りたい人は、タイムを見るだけでなく、乳酸閾値を定期的に計ることをお勧めします。なお、GoMoreを使った乳酸閾値の測定方法の実例は、次回のブログにてご紹介する予定です。

 

 

ランニングのトレーニングの強度

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トレーニングの強度の分け方は幾つかありますが、ここでは、ジャックダニエルズ氏が提案した方法を紹介します。GoMoreを使った場合での各強度の実現方法も記述しました。あくまでも目安ですので、神経質にならないことがコツです。特に心拍数は、様々な要因のため範囲内に収めることは難しいかもしれません。なお、トレーニングのボリュームは、E : T : I or R が 7:2:1が目安となるでしょう。

E:イージー

目的:細胞レベルの適応を促し心血管系を発達させる

強度(最大心拍率):65%〜79%

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが減らないまま走り続ける

M:マラソン

強度(最大心拍率):80〜90%

目的:マラソンのレースコンディションを経験する。イージーペースの代案。

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが少しずつ減る。スタミナが1時間以上30パーセント以上を維持できる。

T:閾値

強度(最大心拍率):88〜92%

目的:持久力を向上させる

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが減り続ける。スタミナが1時間で0になるレベル。

I:インターバル

強度(最大心拍率):95〜100%

目的:有酸素パワー(VO2Max)を刺激する、有酸素性機構にレースペースの刺激を与える

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが急激に減る。

R:レペティション

強度(最大心拍率):1マイルのレースペース、コントロールした早いペース

目的:スピードのランニングの経済性を向上させる

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが急激に減る。


 

参考文献 ジャックダニエルズ. ダニエルズのランニング・フォーミュラ. ベースボール・マガジン社. 2015

一般レベルのランナーの基本的なトレーニング

トレーニングを考える時のポイントは、強度、時間、繰り返しの頻度と1週間当たりのボリューム(総運動量)です。更に、食生活も非常に重要なトレーニングの一つと考えた方が良いです。(あまり神経質になりすぎない方が良いですね)

ここで、トレーニングメニューを作る時に重要なポイントは、何を目的とするのかということです。この目標を設定するというのが、一般ランナーには難しいのでは無いでしょうか。単に楽しく気持ちよく走って、健康が維持できれば良いという人は多いでしょう。

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その場合、基本的なトレーニングとして、スロージョグと乳酸閾値レベル走をお勧めします。スロージョグについては、最大心拍の80パーセント以下のレベルでとにかく楽に走れることを意識します。GoMore的には、無酸素エネルギー消費をほとんどゼロにして走るレベルです。効果を上げるには、ある程度のボリューム(時間)が必要ですが、これもあまり意識せずできる時間でなるべく多くの時間を費やしてください。有酸素エネルギーは少しずつ減っていきます。心拍を上げたり追い込んだりする必要はありません。

乳酸閾値レベル走は、少しきつい感じがする走り方ですが、乳酸閾値を超えたあたりから、アドレナリンが出始めいわゆるランナーズハイの状態になりやすくなります。すなわち、走っていて気持ちが良いというゾーンでもあります。幸せホルモンと言われる脳内伝達物質のセロトニンも出ますので、メンタル的にも効果があります。GoMore的には、無酸素エネルギーが少しずつ減っていく強度になります。競技志向のランナーにとっても、最も多く時間をかける強度だと思われますが、競技を意識しない一般ランナーは自分のレベルによって週一回でも取り入れてみると良いかと思われます。

たった二つのトレーニングメニューですが、モチベーションにもフィジカルの面でも大変大きな効果が期待できます。一つ重要なことは、3ヶ月ぐらい同じメニューでやってみて、効果を見て違ったメニューを考えることです。

ちなみに、これらのトレーニングをすることによって、遅筋線維のミトコンドリアを増加させ、様々な組織を活性化し、脂肪をより効果的に消費できるようになります。

一般的には、7対2対1の割合で、スロー、LTレベル、より強いレベルのトレーニングの時間を割り当てると効果的と言われています。(強いレベルのトレーニングについては別のページにて説明します)