シエルヴォ奈良のスポンサーになりまして(JPT:ジャパンプロツアー)

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みなさん、自転車ロードレースって知ってますよね?そう、あのツールドフランスみたいに、カラフルな服装で、これまた派手派手なロードレース用自転車に乗って、道路を大集団で駆け抜けるあのレースです。日本でも全国で自転車ロードレースが開催されていまして、プロチームがいくつか存在しています。その自転車レースのプロツアーがJPT(ジャパンプロツアー)と言いまして、縁あってそこに参加している奈良を本拠地とするシエルヴォ奈良チームのスポンサーとなりました。

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サポートカーに乗っていよいよスタートです

その関連で、今回は熊野ロードレースの最終日に、サポートカーに同乗させてもらえることになりました。熊野のロードレースは山岳地帯で行われるステージが最も面白いと言われていますが、今回は最終日のステージに参加です。運転するのは、シエルヴォ奈良の小渡選手です。

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小渡監督兼選手です!

「渡辺さん、熊野のレースは面白いですから是非来てサポートカーに乗ってくださいね〜。迫力ありますよ」(小渡選手)

「お、いいですねえ。行きます行きます」(私)

って軽く答えてみたものの、熊野ってこんなに遠いとは。。。。大阪からも名古屋からもそこそこ遠いです。ましてや東京からだと日帰りではまず帰ってこられません。遠いわ〜。

ということですので、プロのレースとはいえ観客はあまりいません。ある意味、このレースは穴場とも言えます。迫力あるプロのロードレースが間近で自分の好きな場所で見れますからね。

さて、スタート10分前になり、早速サポートカーに乗り込んでスタートです。助手席に乗った私の後ろの席にはメカニックの方が同乗しておりまして、もしかしたら私もタイヤ交換などのサポートもしなければいけないのかと期待半分でドキドキしてましたが、その必要は無いと小渡選手に諭されました。むしろをそれをやるとペナルティを課せられるのでやめてくださいと。私の長いサイクリスト人生で培ったプロ並みのタイヤ交換技術は必要とされなかったようです。

コースは、登りあり下りあり、ワインディングロードありでかなりトリッキーです。なんといっても、下りのワインディングロードは自転車の方がスピードが出るため、サポートカーは付いていくのに必死です。チームごとに1台のサポートカーが付き、選手の集団の後ろに決められた順番に連なって追いかけていくのですが、これが迫力満点です。車間距離などはほとんどありません。急ブレーキ急加速の連続で、しかも集団から千切れてきた選手がその間に入るなどして、ドキドキハラハラ。空気抵抗を避けるために選手はサポートカーの真後ろにぴたっと着き、サポートカーも集団に選手を戻してあげるために、調整しながら走るみたいなこともやってます。途中審判車やバイクに乗ったコミッセール(審判員)が目を光らせているので、そのあたりの駆け引きも面白い。(あんまり引き上げると当然反則になりますから)。公道ですがレース中ですのでスピード違反はありませんし、車間距離を保つとか左側通行なんてゆるーい走りは許されないので、ばんばんコーナーを攻めまくる車に乗っているのは、ドドンパよりもスリル満点ではないでしょうか。

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サポートカーの後ろに入り、空気抵抗を避けてます。かなりのスピード。さすがはプロのレースです。

 

レース中は、サポートカーからは集団がどのような状況になっているのかは見えませんので、無線でレースの状況がリアルタイムで入ってきます。これが全部英語なんですよ。さすが国際レベルのレース(なのかな?)。そうこうしているうちに、ワイパーをフル回転しても前が見えないような土砂降りの雨に。その中でも関係なく選手はペダルを踏み続けます。よくコーナーでコケないよな〜。なんせほとんど前が見えません。ラスト一周、ジャンが鳴り、いよいよ最後の一周へ。そして、残念ながらシエルヴォ奈良の選手は先頭集団に残れずに、ゴールを迎えました。

自転車レースの迫力を存分に楽しむことが出来ました。また、サポートがいなければ成り立たない自転車レースの真髄が少しだけわかったような気がします。残念なのは公式レースの場合はスマホを持つことが許されていないため、GoMoreで選手の体の状態が見ることができなかったことです。スマホなしでスタミナがわかるバージョンの必要性を感じましたね。

最後に、めったに体験できない機会を頂きありがとうございました、小渡選手。レースの方も頑張ってください。期待してます!

AACA 2016 第4戦第1ステージ

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GoMoreがオフィシャルサプライヤーをつとめるシエルヴォ奈良の小渡健悟監督兼選手からレポートが届きました。

実際のレースでGoMoreスタミナセンサーを使ってみたということです。
レースは、キナンサイクリングチームが主催した「KINAN COUPE DE AACA 第4戦第1ステージ 112.2km(5.1km x 22周)」です。2016年4月29日に国営木曽三川公園・長良川サービスセンター前特設コー スで開催されました。

結果は次のとおりでした。

1 山本雅道(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチーム)
2 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
3 安田京介(京都産業大学)
4 岸崇仁(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチーム)
5 佐野千尋(イナーメ信濃山形)
6 中井路雅(京都産業大学)

さて、それでは小渡選手のレポートのはじまりです。

 

コースは1周5.1km。河川敷のオーバル平坦コースにゴール前の上りとその後下りを含むZ字のコーナー。そのZ字のコーナーからの急激な加速。という、一見単純なコースに見えつつも厳しいコース。

シエルヴォは今回、二チームに分かれ、山本・山下・小渡のベテランチームと雨乞・若杉・齋藤・岸の若手チームでのレースです。

コンディションはいつも通りの強風。だが、風向きはいつもと違いZコーナーの先が左斜め向かい風でいつもよりZコーナーの加速は緩そう。

だが、風が強いのでキツさには変わりなさそう…そして、長い…22周だったか。キツイ展開は嫌だなあと思いつつ、風が強いから逃げが決まりそうだなあと思いながらスタート。

スタートして早速アタック合戦が始まる。U23チャンピオンの中井兄や岸達が積極的。と思う間に逃げが決まる。中井兄、岸選手、キナンの中西選手。決まる!逃げを容認すると追走しないといけないので、逃げに加わろうとローテーションに入り差を詰める。20秒くらいから縮まらない。ギリギリ追いつけるかなと向かい風でアタック。後から考えると一人で行ったのは大失敗。残りの5秒ほどが縮まらない…と思っていたら京産二人と龍谷一人の三人が追いかけてきて合流し先頭まで追いつく。が、京産の一人がすぐ千切れてしまって先頭は六人。この時点でまだ15周以上。向かい風区間は体重がある方が楽なので長めに引く。

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最大で集団との差は1分半程になるが、徐々に縮まってくる。ラスト5周の周回賞を取りに行こうとするも岸選手にマークされてて、取られてしまう。ここくらいから、追いつかれることを考えて、前を長く引きすぎないようにする。集団に追いつかれそうになりながらのラスト2周の周回賞も岸選手が取る。ここで逃げのメンバーがバラけてしまう。後方には山本選手を含む十人弱の追走というかメイン集団。もう10秒程しかない。同じチームの山本選手権がきっちりとメンバーに入っている。

ラスト2周の追い風区間で先頭を引いていて、交代しようと振り返ると追いつかれそうになっていて中西選手と自分以外は吸収されている。山本選手のスプリントが一番ありえるベテランチーム。ただ、スプリントに持っていくにはまだ7キロ程あって、そのままだと他のチームに先手を打たれる。と、アタック!先頭集団に複数いるのはキナンとベテランチームと京産大。だが、中西選手は脚が無さそうなのでキナンは野中選手自ら引くしか無いはず。

自分がアタックすることでさらに山本選手はスプリントまで脚を残すことが出来ると判断。スロープを上って爆風を過ぎてもまだ何とか逃げてる。が、Zコーナーを過ぎて向かい風の半分過ぎたくらいで吸収される。そこからは散発的なアタックを潰しつつ、追い風に入って暫くしてから先頭になり、ペースが遅くならない程度には引く。番手に野中選手、その後ろが山本選手。

このままの体制でストレート最後までいきたいが、コーナーの400メートル手前程で京産の中井兄がアタック。それに野中選手が反応して仕事終了。後方からというか、坂の下からスプリントを眺める……

山本選手優勝!!勝ってもらえると逃げてた甲斐が本当にありました。ありがとうございます!!

GoMoreのデータを見るとスタートしてすぐのアタック合戦から逃げに乗るまでスタミナがかなりの勢いで減っており乳酸がで続けているのが見て取れる。体感的にも脚を使っているのが分かる。

逃げが決まってからはペースも一定になり、スタミナの減りが止まる。少し回復しつつも心拍はそこまで下がらずに経過する。後半、メイン集団とのタイム差が減り始めると逃げのペースも上がり、スタミナが再び減り始める。追い付かれると同時にアタックし心拍も上がる。スタミナもほぼ0になるまで追い込んでゴール。

動画とあわせてお読みいただくと状況がよくわかります。