AACA 2016 第4戦第1ステージ

Kowatari

GoMoreがオフィシャルサプライヤーをつとめるシエルヴォ奈良の小渡健悟監督兼選手からレポートが届きました。

実際のレースでGoMoreスタミナセンサーを使ってみたということです。
レースは、キナンサイクリングチームが主催した「KINAN COUPE DE AACA 第4戦第1ステージ 112.2km(5.1km x 22周)」です。2016年4月29日に国営木曽三川公園・長良川サービスセンター前特設コー スで開催されました。

結果は次のとおりでした。

1 山本雅道(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチーム)
2 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
3 安田京介(京都産業大学)
4 岸崇仁(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチーム)
5 佐野千尋(イナーメ信濃山形)
6 中井路雅(京都産業大学)

さて、それでは小渡選手のレポートのはじまりです。

 

コースは1周5.1km。河川敷のオーバル平坦コースにゴール前の上りとその後下りを含むZ字のコーナー。そのZ字のコーナーからの急激な加速。という、一見単純なコースに見えつつも厳しいコース。

シエルヴォは今回、二チームに分かれ、山本・山下・小渡のベテランチームと雨乞・若杉・齋藤・岸の若手チームでのレースです。

コンディションはいつも通りの強風。だが、風向きはいつもと違いZコーナーの先が左斜め向かい風でいつもよりZコーナーの加速は緩そう。

だが、風が強いのでキツさには変わりなさそう…そして、長い…22周だったか。キツイ展開は嫌だなあと思いつつ、風が強いから逃げが決まりそうだなあと思いながらスタート。

スタートして早速アタック合戦が始まる。U23チャンピオンの中井兄や岸達が積極的。と思う間に逃げが決まる。中井兄、岸選手、キナンの中西選手。決まる!逃げを容認すると追走しないといけないので、逃げに加わろうとローテーションに入り差を詰める。20秒くらいから縮まらない。ギリギリ追いつけるかなと向かい風でアタック。後から考えると一人で行ったのは大失敗。残りの5秒ほどが縮まらない…と思っていたら京産二人と龍谷一人の三人が追いかけてきて合流し先頭まで追いつく。が、京産の一人がすぐ千切れてしまって先頭は六人。この時点でまだ15周以上。向かい風区間は体重がある方が楽なので長めに引く。

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最大で集団との差は1分半程になるが、徐々に縮まってくる。ラスト5周の周回賞を取りに行こうとするも岸選手にマークされてて、取られてしまう。ここくらいから、追いつかれることを考えて、前を長く引きすぎないようにする。集団に追いつかれそうになりながらのラスト2周の周回賞も岸選手が取る。ここで逃げのメンバーがバラけてしまう。後方には山本選手を含む十人弱の追走というかメイン集団。もう10秒程しかない。同じチームの山本選手権がきっちりとメンバーに入っている。

ラスト2周の追い風区間で先頭を引いていて、交代しようと振り返ると追いつかれそうになっていて中西選手と自分以外は吸収されている。山本選手のスプリントが一番ありえるベテランチーム。ただ、スプリントに持っていくにはまだ7キロ程あって、そのままだと他のチームに先手を打たれる。と、アタック!先頭集団に複数いるのはキナンとベテランチームと京産大。だが、中西選手は脚が無さそうなのでキナンは野中選手自ら引くしか無いはず。

自分がアタックすることでさらに山本選手はスプリントまで脚を残すことが出来ると判断。スロープを上って爆風を過ぎてもまだ何とか逃げてる。が、Zコーナーを過ぎて向かい風の半分過ぎたくらいで吸収される。そこからは散発的なアタックを潰しつつ、追い風に入って暫くしてから先頭になり、ペースが遅くならない程度には引く。番手に野中選手、その後ろが山本選手。

このままの体制でストレート最後までいきたいが、コーナーの400メートル手前程で京産の中井兄がアタック。それに野中選手が反応して仕事終了。後方からというか、坂の下からスプリントを眺める……

山本選手優勝!!勝ってもらえると逃げてた甲斐が本当にありました。ありがとうございます!!

GoMoreのデータを見るとスタートしてすぐのアタック合戦から逃げに乗るまでスタミナがかなりの勢いで減っており乳酸がで続けているのが見て取れる。体感的にも脚を使っているのが分かる。

逃げが決まってからはペースも一定になり、スタミナの減りが止まる。少し回復しつつも心拍はそこまで下がらずに経過する。後半、メイン集団とのタイム差が減り始めると逃げのペースも上がり、スタミナが再び減り始める。追い付かれると同時にアタックし心拍も上がる。スタミナもほぼ0になるまで追い込んでゴール。

動画とあわせてお読みいただくと状況がよくわかります。

 

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