カロリー消費に効果的なランニングとは(エンジョイランナー向け)

カロリーを最も消費する効果的なランニングとは、何でしょうか。長い距離をゆっくり走ることでしょうか。それとも、短い距離を速く走ることでしょうか。

実は疲れが残っていない状態で、少しきついが気持ち良いぐらいのスピード、すなわち、LT(乳酸性閾値)より少し下のスピードで、できるだけ長時間走ることが最も効果が高いようです。この走り方は効果は高いですが、毎回だと意外に辛かったりするので、モチベーションを保ち続けるために普段はもっとスローペースで走り、週に1回程度行ってみるのが良いようです。できる人は、週に何回かやりましょう。(三日坊主だけは避けましょう。ツラいと自然に脳がランニングを避けるようになります)

特に意識せずに適当なスピードでランニングを楽しんでいるランナーは、ぜひGoMoreをつけて走ってみてください。だんだん、その感覚がわかってくると思います。LTの測り方はすでに説明済みですが、出来ない場合でもGoMoreのログを見て、心拍数とスタミナの減り方とその時のきつさを思い出してもらえると、自分なりのペースがわかってきます。ペースを上げ下げすると、面白いようにスタミナの減り方が違ってきますし、自分の疲労度がわかるので、楽しいですよ。

また、GoMoreには、ランニング終了後、回復までの時間を計算する機能が付いています。少しきつめのランをした後には十分に回復して疲労が完全に取れた状態で、ランニングを楽しんでください。

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GoMoreだけでLT(乳酸閾値)を測る方法:サイクリング編

GoMoreだけで簡単にLT(乳酸閾値)を測る方法を、スピードメータがある場合と、パワーメータがある場合に分けて、説明します。

測定場所は、一定のスピードで走り続けることができ、GoMoreの画面を常にチェックできることが条件になります。ローラー台というのが現実的でしょうか。GoMoreのキャリブレーションも終わらせておいてください。測定の前に、10分程度以上のGoMoreの無酸素エネルギーが減らないレベルでのウォームアップを推奨します。

・スピードメータを使う場合

スピードが測れる環境を前提とします。GoMoreの有酸素と無酸素エネルギーの二つのバーがある画面を表示し、普段走っていて楽な感じのスピードからスタートします。2分間そのスピードで走ったら、2Km/h〜5Km/hの幅でスピードを上げてまた2分間同じスピードを保持します。その間はギヤを変えること無く、可能な限りケイデンスは一定にしてください。あるスピードに来ると、97%〜100%のレベルを保持していた無酸素エネルギーが急に減り始めます。目安としては、2分間で3%〜5%程度の減少が始まるポイントが、LTと言えるでしょう。その時の心拍数を覚えておきましょう。きっちりとした数字はわかりませんので、だいたいの数字(例えば、150〜155bpm)で結構です。簡単に言うと無酸素エネルギーが急激に落ち始めるポイントがLTということになります。何度か計測するとコツがわかってきます。感覚的には少しキツイ程度の場合が多いですが、この感覚も同時に覚えておいてください。なお、最大でも30分以内でテストを終えてください。

以降は、そのキツイ感覚と心拍数あたりで走ることにより、LTを意識したトレーニングをできるようになります。また、トレーニングを続けて3ヶ月に一度程度計測し、LT時の心拍数とスピードが変化していれば、トレーニングの効果が出ていることの証明になります。(心拍数が減り、スピードがアップしている)

・パワーメータを使う場合

パワーメータが搭載されていることを前提とします。GoMoreの有酸素と無酸素エネルギーの二つのバーがある画面を表示し、普段走っていて楽な感じのパワー値からスタートします。2分間そのパワー値で走ったら、20W上げてまた2分間同じパワーを保持します。その間はギヤを変えること無く、可能な限りケイデンスは一定にしてください。あるパワー値に来ると、97%〜100%のレベルを保持していた無酸素エネルギーが急に減り始めます。目安としては、2分間で3%〜5%程度の減少が始まるポイントが、LTと言えるでしょう。その時の心拍数を覚えておきましょう。きっちりとした数字はわかりませんので、だいたいの数字(例えば、150〜155bpm)で結構です。簡単に言うと無酸素エネルギーが急激に落ち始めるポイントがLTということになります。何度か計測するとコツがわかってきます。感覚的には少しキツイ程度の場合が多いですが、この感覚も同時に覚えておいてください。なお、最大でも30分以内でテストを終えてください。

以降は、そのパワー値か心拍数あたりで走ることにより、LTを意識したトレーニングをできるようになります。また、トレーニングを続けて3ヶ月に一度程度計測し、LT時のパワー値と心拍数が変化していれば、トレーニングの効果が出ていることの証明になります。(心拍数が減り、パワーがアップしている)

GoMoreだけでLT(乳酸閾値)を測る方法:ランニング編

GoMoreだけで簡単にLT(乳酸閾値)を測る方法を、ランニングとサイクリングとそれぞに分けて説明します。

測定場所は、一定のスピードで走り続けることができ、GoMoreの画面を常にチェックできることが条件になります。トレッドミルかローラー台というのが現実的でしょうか。GoMoreのキャリブレーションも終わらせておいてください。測定の前に、10分程度以上の、GoMoreの無酸素エネルギーが減らないレベルでのウォームアップを推奨します。

・ランニング

トレッドミルでの測定を前提とします。GoMoreの有酸素と無酸素エネルギーの二つのバーがある画面を表示し、普段走っていて楽な感じのスピードからスタートします。2分間そのスピードで走ったら、0.3Km/h〜0.5Km/hの幅でスピードを上げてまた2分間同じスピードを保持します。要するに2分毎にどんどんスピードを上げて行きます。あるスピードに来ると、97%〜100%のレベルを保持していた無酸素エネルギーが急に減り始めます。目安としては、2分間で2%〜5%程度の減少が始まるポイントが、LTと言えるでしょう。その時の心拍数を覚えておきましょう。きっちりとした数字はわかりませんので、だいたいの数字(例えば、150〜155bpm)で結構です。簡単に言うと無酸素エネルギーが急激に落ち始めるポイントがLTということになります。何度か計測するとコツがわかってきます。感覚的には少しキツイ程度の場合が多いですが、この感覚も同時に覚えておいてください。なお、最大でも30分以内でテストを終えてください。

以降は、そのキツさと心拍数あたりで走ることにより、LTを意識したトレーニングをできるようになります。また、トレーニングを続けて3ヶ月に一度程度計測し、LT時の心拍数とスピードが変化していれば、トレーニングの効果が出ていることの証明になります。(心拍数が減り、スピードがアップしている)

血中乳酸濃度を実際に測ってみた

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協力して頂いたのは、ジャパンプロツアー(JPT)に参戦しているシエルヴォ奈良の西沢選手です。先日開催された大磯クリテリウムのエリートクラスで見事優勝したところです。

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測定の方法は、2分間を一定のペースで漕ぎ、次の1分間で測定し、20Wずつアップしていき、踏み続けられなくなるまで行うというものです。15分間のウォーミングアップ後180Wからスタートしました。あまり詳細の結果はご報告できませんが、西沢選手の場合、血中乳酸濃度が2.6mmol/L(実測値)あたりが、乳酸閾値であることがわかりました。GoMoreの予測数値との比較において、閾値を超えた後の急激な血中乳酸濃度の上昇カーブは、GoMoreの予想カーブとほぼ近似となりました。ちなみに、GoMoreでは、血中乳酸濃度の絶対値は予測出来ませんので、閾値と思われる値で絶対値を調整してます。(このグラフは、アプリケーションで測定される値を加工して作成しています。)

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運動時の血中乳酸濃度を測定するにあたり、乳酸値の絶対値を比較してもあまり意味はありません。乳酸値が急激に変化する負荷レベル(乳酸閾値)と最大の血中乳酸濃度と想定される負荷レベルの相対的な遷移の度合いが重要となります。これは、同じ条件下でも人により血中乳酸濃度にばらつきが見られることによります(ただし、便宜上乳酸閾時の血中乳酸濃度を仮に4mmolとする場合が多い)。結局は、実際に血中乳酸濃度を測っても、プロットしたグラフのグラフの傾きを見て運動強度と疲労具合を予測することになります。

 

 

乳酸性閾値(LT)とは何か?

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改めまして、乳酸閾値(LT)とは何かを簡単にご説明したいと思います。

運動の強度を上げていく時、血中乳酸濃度が劇的に上がり始めるポイントのことを乳酸閾値と言います。この時、呼吸が激しくなるような生理学的変化が起こり、エネルギーを大きく消費し始めます。一般的には、約1時間の運動を持続できるペースと言われています。血中乳酸濃度は、人それぞれその時の状態により変化するため絶対値は重要ではありません(ただし、4m/molをOBLA:血中乳酸蓄積開始点として便宜上、乳酸閾値とする場合もあるようです)。

運動の強度を計る方法として、酸素摂取量、心拍数、血中乳酸濃度が一般的ですが、その中でも、乳酸性閾値は選手のパフォーマンスを予測できるものとして、最大酸素摂取量(VO2Max)よりもはるかに優れているという研究結果が出ています。また、乳酸性閾値は、VO2Maxよりもトレーニングによって変化しやすいため練習の成果を判断するための指標として最も適していると言えるでしょう。

トレーニングの成果を知りたい人は、タイムを見るだけでなく、乳酸閾値を定期的に計ることをお勧めします。なお、GoMoreを使った乳酸閾値の測定方法の実例は、次回のブログにてご紹介する予定です。

 

 

ランニングのトレーニングの強度

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トレーニングの強度の分け方は幾つかありますが、ここでは、ジャックダニエルズ氏が提案した方法を紹介します。GoMoreを使った場合での各強度の実現方法も記述しました。あくまでも目安ですので、神経質にならないことがコツです。特に心拍数は、様々な要因のため範囲内に収めることは難しいかもしれません。なお、トレーニングのボリュームは、E : T : I or R が 7:2:1が目安となるでしょう。

E:イージー

目的:細胞レベルの適応を促し心血管系を発達させる

強度(最大心拍率):65%〜79%

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが減らないまま走り続ける

M:マラソン

強度(最大心拍率):80〜90%

目的:マラソンのレースコンディションを経験する。イージーペースの代案。

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが少しずつ減る。スタミナが1時間以上30パーセント以上を維持できる。

T:閾値

強度(最大心拍率):88〜92%

目的:持久力を向上させる

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが減り続ける。スタミナが1時間で0になるレベル。

I:インターバル

強度(最大心拍率):95〜100%

目的:有酸素パワー(VO2Max)を刺激する、有酸素性機構にレースペースの刺激を与える

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが急激に減る。

R:レペティション

強度(最大心拍率):1マイルのレースペース、コントロールした早いペース

目的:スピードのランニングの経済性を向上させる

GoMoreでの指標:無酸素エネルギーが急激に減る。


 

参考文献 ジャックダニエルズ. ダニエルズのランニング・フォーミュラ. ベースボール・マガジン社. 2015

一般レベルのランナーの基本的なトレーニング

トレーニングを考える時のポイントは、強度、時間、繰り返しの頻度と1週間当たりのボリューム(総運動量)です。更に、食生活も非常に重要なトレーニングの一つと考えた方が良いです。(あまり神経質になりすぎない方が良いですね)

ここで、トレーニングメニューを作る時に重要なポイントは、何を目的とするのかということです。この目標を設定するというのが、一般ランナーには難しいのでは無いでしょうか。単に楽しく気持ちよく走って、健康が維持できれば良いという人は多いでしょう。

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その場合、基本的なトレーニングとして、スロージョグと乳酸閾値レベル走をお勧めします。スロージョグについては、最大心拍の80パーセント以下のレベルでとにかく楽に走れることを意識します。GoMore的には、無酸素エネルギー消費をほとんどゼロにして走るレベルです。効果を上げるには、ある程度のボリューム(時間)が必要ですが、これもあまり意識せずできる時間でなるべく多くの時間を費やしてください。有酸素エネルギーは少しずつ減っていきます。心拍を上げたり追い込んだりする必要はありません。

乳酸閾値レベル走は、少しきつい感じがする走り方ですが、乳酸閾値を超えたあたりから、アドレナリンが出始めいわゆるランナーズハイの状態になりやすくなります。すなわち、走っていて気持ちが良いというゾーンでもあります。幸せホルモンと言われる脳内伝達物質のセロトニンも出ますので、メンタル的にも効果があります。GoMore的には、無酸素エネルギーが少しずつ減っていく強度になります。競技志向のランナーにとっても、最も多く時間をかける強度だと思われますが、競技を意識しない一般ランナーは自分のレベルによって週一回でも取り入れてみると良いかと思われます。

たった二つのトレーニングメニューですが、モチベーションにもフィジカルの面でも大変大きな効果が期待できます。一つ重要なことは、3ヶ月ぐらい同じメニューでやってみて、効果を見て違ったメニューを考えることです。

ちなみに、これらのトレーニングをすることによって、遅筋線維のミトコンドリアを増加させ、様々な組織を活性化し、脂肪をより効果的に消費できるようになります。

一般的には、7対2対1の割合で、スロー、LTレベル、より強いレベルのトレーニングの時間を割り当てると効果的と言われています。(強いレベルのトレーニングについては別のページにて説明します)

 

GoMoreスタミナセンサーとローラー台で、質の高いトレーニングを!

木枯らしが吹き荒れるこれからの季節、外での練習は寒くて寒くて、大変ツラいですよね。やっぱり、これからの季節は鍋と熱燗とローラー台が恋しくなります。

ローラー台

ローラー台の練習で問題なのは、そのあまりの単調さに(特に固定ローラー!)途中で気が狂いそうなってしまい、短時間しかできないことでして、結局自分を追い込むのは相当難しいです。GoMoreスタミナセンサーを付けて、ローラートレーニングを行うと、その単調な練習に新しいモチベーションを与えることが出来ます。無酸素エネルギーがどんどん減っていくのを見ると、モチベーションが上がります。おまけに、自分の目標としている値までスタミナを消費することができれば、トレーニングのボリュームをはっきりと目視することが出来ます。

結果として、ローラー台のトレーニングのクオリティを飛躍的にアップすることが出来ます。

冬の寒い季節には、ぜひお試しください!

 

GoMoreスタミナセンサーをハーフマラソンで使ってみた(レポート)

弊社M君のGoMoreスタミナセンサー体験記です。

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11月3日に福井県越前市で開催された菊花マラソンに、GoMoreスタミナセンサーを付けて参加してきました。当日は前半太陽がでて11月としてはあたたかかったのですが、10km過ぎから冷たい雨がふってきて、後半体が冷えてきつかったです。

GoMoreハーフマラソン GoMoreハーフマラソン

昨年、福井マラソンのハーフで2時間20分ほどだったので、
今年の目標は、ずばり2時間を切ること。
3度目のハーフということもあり、給水もうまくとりながら走れて、
無事目標を達成することができました。
GoMoreからのスタミナ30%消費の通知タイミングが、
いつも走っているときに通知されるのと同じくらいの距離での
通知だったので、それほど悪いペースじゃないなと思いながら走れました。
単に『時間』と『距離』だけではなく、『スタミナ』という観点で、
自分の状態を把握しながら走れるのは長距離では重要なんじゃないかなと
思いました。
次はそろそろフルマラソンにも挑戦してみたいなと思っています。

 

高負荷なレースは、キャリブレーションの絶好の機会

自動キャリブレーションでレベルアップ!

クリテリウムレースや自転車ロードレースでは、スピードを出して抜き去っていく人につられてしまうなどで、なかなか自分のペースで走ることができません。しかも、自分の限界を超えるレベルの負荷をかける時間帯が多い為、GoMoreを見ながらペース配分をするような余裕もありません。その時は、スマホの画面を見て走ることは諦めて、ポケットの中にスマホを入れておいてください。(レース中はパワーメータの表示を隠している選手も実際にいるくらいなので、むしろ見ないほうがメンタル的に良い場合もあるようです。)

レースは、格好のキャリブレーションができる場面です!GoMoreはスタミナがゼロになると自動でキャリブレーションモードに入り、運動能力を再チェックしてプロファイルを適切な値にアジャストしてくれます。普段の練習ではなかなか追い込めないような高いレベルの負荷は、まさに自分の限界値を計ることができる絶好の機会です。

GoMoreをスタートさせ、安心してジャージの後ろポケットにスマホを入れておいてください。

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GoMoreはスタミナ残量が60、30、0パーセントになると、スタミナセンサー自身がバイブレーションするので、画面を見ずとも、その時の体の状態がわかります。特に距離が短いレースの場合は、ほとんどが無酸素エネルギーの消費ですので、よりわかりやすいと思います。

レース後には、履歴を見て、どのポイントでスタミナが残っていたかをチェックして、次回のレースに役立てましょう。もちろん、レース中の高負荷で再キャリブレーションされるので、プロファイルのレベルもアップします。その後のトレーニングでは、これまで以上に追い込めることになるでしょう。

なお、一般的な心拍計では、負荷が高い状態が続くと、心拍が一定以上は上がらなくなるので、このような使い方はできません。Gomoreの大きな利点ですね。